- きか
- I
きか【奇禍】思いがけない災難。II
「~に遭う」
きか【奇貨】(1)珍しい財貨。(2)利用すれば大きな利を得られるかもしれない機会や物事。~居(オ)くべし〔史記(呂不韋伝)〕(1)珍しい品物であるから, 今買っておいて後日利益を得るがよい。(2)得がたい機会だから逃さず利用すべきだ。〔秦(シン)の相となった呂不韋(リヨフイ)がまだ商人だった頃, 趙(チヨウ)の人質になっていた子楚(始皇帝の父)を見てこれをうまく利用しようとして言った語〕IIIきか【季夏】(1)夏の末。 晩夏。(2)陰暦六月の異名。IVきか【帰化】〔「後漢書(童恢伝)」より。 君王の徳化に服従する意〕(1)本人の希望によって他国の国籍を得て, その国の国民となること。「日本に~する」
(2)生物が, 本来の自生地から人の媒介などで新たな地域に移され, その地の環境で野生化すること。V「~植物」
きか【帰家】自分の家に帰ること。 帰宅。VI「阿嬢は速かに去て~す可きなり/世路日記(香水)」
きか【幾何】「幾何学」の略。VIIきか【旗下】(1)大将の旗のもと。 また, 大将の支配下。 麾下(キカ)。「~に馳せ参ずる」
(2)特定の考え方などの影響下にあること。VIII「実存主義の~にある」
きか【机下・几下】〔相手の机の下に差し出す意〕書簡文で, 相手を敬ってあて名に添える脇付(ワキヅケ)の一。 案下。IXきか【気化】液体が気体に変わること。 沸騰と蒸発とがある。 また, 固体が昇華によって気体に変わることもいう。→ 昇華Xきか【貴下】二人称。 手紙文などで, 主に男性が同輩や目下の者を敬っていう語。 あなた。XI「~の御健闘を祈る」
きか【貴家】相手を敬ってその家をいう語。 おたく。 尊宅。 また, 相手を敬ってもいう。XII「~益々御清栄の段」
きか【鬼火】おにび。 きつねび。XIIIきか【麾下】〔大将の采配(サイハイ)のもとの意〕(1)将軍直属の家来。 はたもと。「~の精鋭」
(2)ある人の指揮下にあること。 また, その者。 部下。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.